千石 ウナギ整骨院のお知らせ
【臍ヘルニア】治療の思い出⑤
前回:治療の思い出④はこちら
初回:治療の思い出①はこちら
臍ヘルニアの手術そのものは
2時間くらいで完了するそうです。
内臓を切ったりするわけではなく,
ヘソを中心にして皮膚のみタテに3センチくらい切り,
そこから見える範囲だけで手術をしてもらいます。
なので患者に入る傷は皮膚の切開&縫合のみです。
そう聞くと大したものではないと思うかもしれません。
実際私は,その日に行ってその日に帰って,
なんなら翌々日くらいから仕事できるんじゃないかななどと
軽く考えていました。
ですがいざ蓋を開けてみると…
・前日から様子を見てもらえる安心感
・術後,思った以上にある機能制限
といった,前日に入る理由がよくわかりました。
12月13日(月)のお昼前に入院受付を済ませ,
まもなく病室に通されました。
4人の大部屋の,入ってすぐ右のベッド。
ちょうどお昼時だったのもあり,
持参していた寝間着に着替える間もなく
いきなりお食事が来ました。
温かいハンバーグ(゚Д゚)!
病院食は冷たくて不味いと聞いていましたが,
全然そんなことありません。
ちゃんと美味しくいただける定食です。
写真撮っておこうかとも思いましたが,
病室には寝ている患者さんもいるのでやめておきました。
禁止されているわけではありませんが,多分マナーです。
その日は時々説明に来てくれる病院スタッフさんの
説明を聞く以外にやることがありません。
合法的にずっと寝ていられます。
入院前,たくさんの患者さんから言われていた,
「せっかくだからゆっくり休んできなよ」を
実践するときです。
昼から泥のように眠りました。
…
……
………
ガラガラガラガラ
「○○さん,ベッドに移しますよ。せーの。」
どうやら,私が寝ている間に奥のベッドの患者さんが
手術を受けて帰ってきたようです。
そしてさらに1時間くらいし,時刻は18時。
入院後2回目のお食事をいただいていると,
奥から患者さんと看護師さんの会話が聞こえてきます。
「いかがですかー?」
「やっぱ,切ったヘソあたりが痛いです。」
「直後ですからね。つらかったら呼んでください。」
また少しして,執刀医と思しき先生がやってきて
「いかがですかー?」
「やっぱ,切ったヘソあたりが痛いです。」
「おへその下,腹筋の奥にメッシュが入っているので
違和感が多少あると思いますが,じきに慣れます。
痛みも引いていきますよ。」
…へそ…?メッシュ…?
なんという偶然。奥の患者さん,たぶん同じ手術です。
ということは,あれが私の明日の姿です。
夜。
奥から聞こえてきます。
「あああああ…っつぅぅぅぅ…あああああ…」
ピンポーン
「どうしましたー?」
「いたいです」
(゚Д゚)!
え。そんなにいたいの??
私,明日同じの受けるんだけど!?
今回の目標,ノーナースコールなんだけど!?
※普段ウナギで看護さんの愚痴いっぱい聞いてるため,
迷惑をかけない模範患者になって一切印象に残らないで
退院することを目標にしていました。
奥からのうめき声はその後も続き,
私は新種のASMRを聞きながら眠りに落ちました。
『カラコン通販の…クイーンアイズがお届けする…
プリTV…はじまるよー…
今日は…うめき声を…やっていこうと思います…』
・・・zzz
つづく
【コレ書いた人】
千石ウナギ整骨院の冨島渉
あけましておめでとうございます。
2022年の診療をこうして
穏やかに迎えることができて
大変ありがたく思っております。
今年は1日から診療をやってみました。
開けておけばそれなりに使ってもらえるようです。
ですが予約の形をとることで
かえって患者さんが動きにくくなる側面もありました。
お正月って急な来客とかもありますし。
次回はもうちょっと考えてみようと思います。