千石 ウナギ整骨院のお知らせ
【接客】こっちのほうがいいですよ
※今日の記事はPCで開いた方が読みやすいかもです!
近所のドラッグストアに「喉スプレー」を買いに行きました。
近所のドラッグストアに「喉スプレー」を買いに行きました。
複数のメーカーから似たような商品がいくつも出されており,正直どれが一番良いかわかりません。とりあえず値札に「今月のオススメ」と書かれた商品を手にレジ行くと店員さんが意外な一言。
「近いお値段でもっと効く商品がございますよ!」
驚きました。ニンジン買いに行って「もっと美味しいのあるよ!」と言われたことはありません。ですが,せっかくだから案内してもらうことにしました。
するとレジの横の陳列棚から似たような喉スプレーが出てきました。「こちらには水溶性アズレンという炎症に効くものが入っています。」
考えさせられました。はじめに選んだ商品は完全に当て馬です。もっと良いのがあるならば最初からそっちだけを売り場に置けば良いのではないか?当て馬の商品を仕入れる分のお金とスペースは無駄ではないのか?
いや待てよ?この当て馬が重要なのか?少なくとも私はあの一連のやりとりで店員さんとお店の印象がぐっと良くなりました。
その通りにはドラッグストアが3件ありますが,次もここで買おうと思いました。お店からすると,当て馬商品ひとつ分でお客を1人得たといえます。
この判断基準に「商品の良し悪し」はあまり関係ありません。おそらく全く同じ商品が他の店舗にもあるでしょう。価格はまちまちですが。そうなると大事になってくるのはこのようにちょっとした追加になってきます。
私はここに2つの要素を感じました。
一つはもちろん,商品を買いに来たお客さんのニーズを汲み取りより良いものを提供しようという精神です。重要です。
気遣いのあるサービスに心打たれて通うようになったという話はよく聞きますし,すぐにでもマネできます。
そしてもう一つは,ちょっとした戦略です。
先ほどのお店では,当て馬になった商品は入り口からすぐのところに陳列されていました。マスクやのど飴,風邪薬なども置いてあったため多くのお客さんは「風邪関連はここにあるのだろう」と思うでしょう。
しかし後から出されたものは,自由に見られる場所にあるにはあるのですが,少々奥まったところに置かれていました。
これは,先に当て馬商品が手に取られることを想定してなされた配置ではないでしょうか。私が受けた一連のサービスは元々シナリオにあったもので,より良いお店を演出する手法…と見ることが出来なくもありません。
もし本当にそうだったとして,手口がわかったら行かなくなるか?いえ,逆です。そこまでの工夫がなされたお店であると,結局印象が良くなります。
バレようがバレまいが,お店のイメージは上がります。あそこの店長…できる…!
これ,整骨院運営に活かせないかなぁ…