千石 ウナギ整骨院のお知らせ
枯れ木に花を
花咲かじいさんって,桜の木にのぼっちゃってるよなぁ…。
桜の木は大変デリケートで,根っこの上に座ったり飲み残しのお酒を撒いたりしただけでもダメージを負うそうです。枝を折ったり幹を傷つけたりすると弱ってしまいます。だからといって触れないほど遠い位置に置きバリケードを張って守るべきというのもまた変な話。年に数週間しか花を咲かせないし虫も寄りやすい,いわば活躍の期間が短くリスクもある木をあんなに植えているのは,ひとえに花を楽しむ目的があるからでしょう。ただ街路樹としてなら欅でいいわけです。欅,いいですよ!←他意はありません。
人間側の都合の良い解釈という意見もありますが,人の手によって生存競争から外れた場所で保護されることで桜という種が淘汰されずに毎年安定して花を咲かせることができています。そしてその代わりに人の娯楽の材料として使わせてもらっていると見ることもできます。現状樹木が意見を述べることはなさそうですが,もし桜が「品のない飲んだくれに折られるようなら保護など結構。お花見なんかやめてくれ。」と反発をすれば,人は桜の保護に手を煩わすことが無くなりますが,春の楽しみを一つ失います。もっとも,機能より見栄え重視で意図的に植えられるのが桜にとって利益かどうかはわからず,これを相利共生というのはあまりに利己的かもしれません。
なんて。こんなこと考えながら生活すると肩が凝ってしまいそうですね。この手の屁理屈はすればするほどズブズブ沈み込んでいくのが目に見えているので,この辺で引き揚げておきましょう。