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日本の新型コロナウイルス基礎知識 #3.必要な情報

新型コロナウイルスについては見解は様々、日毎報道やSNSを通して情報は錯綜状態になっているように見えます。

それでも着目するポイントはある程度抑えておく必要があり、必要な情報だけ随時抜粋しておく必要があります。

私としましては、

「病気」としての影響
「社会」としての影響

双方から見ていくことが大事だと考えます。

「病気」としての影響でのポイントを考えてみます。

①症状把握
②死亡率
③重症者数
④症状が類似する他のウイルスとの①と②の比較

「症状把握」は前回のブログ「新型コロナウイルスの基礎知識 ♯2」を参照お願いします。

「死亡率」に関して

先ず前提条件はPCR 検査ベースなので、陽性者と感染者が混ぜこぜの数字なので正解な数字ではないです。
(PCR 検査の概要は前回のブログ♯1を参照お願いします。)

それでも緊急事態宣言後は、死亡率は格段に下がったように思います。
年齢も高齢者が9割型で30代以下の死者は殆どでてません。

しかし、注意すべき点がいくつかあります。

①死亡報告は遅れてやってくることです。

ウイルスに感染してからある程度時間をおいてから死亡するケースを考えると時間の経過と共に傘増しされていくのてはないでしょうか。

②死亡超過の推移

死亡超過は原因不明の死因からコロナウイルスの関連死を考えるヒントになります。現状は推移はあまり増えていません。

「重症者数」について

重症者は、

ボタン人工呼吸器の装着
ボタン気管挿管
ボタン人工心肺装置「ECMO」の装着
ボタンICU=集中治療室

の治療の4つのうち、いずれかに該当する場合としています。

この状態になると生存率、死亡率は五分五分の状態になります。

ただ、酸素吸入をしないと危ないと判断された感染者が「中等症」に該当されますが、この時点でも悪化のリスクは高くなってくると思いますので細分化された発表が見たいですね。

「症状が類似する他のウイルスとの比較」
について

現状はインフルエンザとの比較がよくされています。
今年に入ってインフルエンザの感染者数は256万人、死亡者は約3千人に上りこれでも例年よりかなり少ない方です。
この数字だけを見ると圧倒的にインフルエンザの方が重症者、死者も多いです。

ただ新型コロナウイルスについては今年が流行年の初めての年です。

科学的な根拠はありませんが、冬にウイルスは重症、死亡率があがるデータがありますので、新型コロナウイルスも通年を通して見て行かないとはっきりと実態が見えないと思います。


他にも見るべきポイントはたくさんあるのかもしれませんが、毎日の報道やネットでの最低限の情報としてこの部分だけでも把握しておけば、現状起こっていることが把握しやすいと思います。


私見ですが、毎日何人陽性者が出たとか著名人が感染したことなどインパクトのあるニュースも多いとは思いますが、今の現状を把握する内容とはズレを感じます。

病気と向きあうには、必ず症状を把握し、数字やデータを前提に見ていくことが大事です。

イメージだけが先行してしまうと、想像力が偶像を創りあげてしまいかねません。


最後に

これまで多くのウイルスを、研究者の方々が研鑽して解明してくださった歴史があります。
その方々が前提条件の土台作りをしてくださっています。
今回も多くの医療従事者や研究者が収束に向けて先導してくださるのでしょうが、右に習う行動よりも、個人個人がウイルスに対しての知識や意識を向けることで事態の収束を早めることができるのではないでしょうか。

次回は、「社会」への影響偏です。

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