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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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なぜ右利きの人は左向きの絵が多くなるのか

 右利きの人が動物の絵を描くと無意識に左向きの絵になってしまい,左利きの人は逆に右向きの絵になってしまうことが多いといいます。やってみてください。


 などというフリ方をすると敢えて逆の向きに描こうとするアマノジャクが出てくるので,右向きと左向きの両方を利き手で描いてみてください。絵を頻繁に描いている人でもなければ,一方は多少のやりにくさを感じたのではないでしょうか。

 どちらも利き腕で描いているのになぜ向きによって変わるのか?それはペンを走らせる際に生じる動きの大きさが異なるからだと思います。こちらをご覧ください。

 右利きの人が右上から左下へ線を引くときの手腕の動きです。素材が乏しい為こんな雑な図になっていますが,ここで動く関節は手首と肘です。手首は外側から内側への動きの方が内側から外側への動きよりも可動域が大きくできているため,細かいカーブも割と容易に描けます。
 
次にこちらです。

 右利きの人が左上から右下へ線を引くときの手腕の動きです。先ほどのは肘を中心に回転していたのが,今度は腕の位置ごと動いています。これをするには肩にも動きを求める必要があります。つまり,大きな動きとなります。

 身体は,関節の動きによってその形状を変えます。その関節は,そこをまたぐ筋肉の動きによって曲がります。その筋肉は,神経を経由した指示を受けて動きますが,その神経と筋肉の量的バランスによって細かい動きが得意な部分と苦手な部分に分かれます。手腕でいうと,指や手首などの末端の小さな筋肉はパワーは弱いものの細かい動きが得意です。肘や肩は細かい動きがは苦手なものの,パワーは強く出ます。

 その上で先ほどの例に戻ると,前者の方が後者より動く関節は末端で,使用する筋肉が小さなものになります。より巧緻な動きがしやすくなるため,絵を描くときは無意識に動かしやすい方向を選んでいるのだと思います。

 ここまでいかにも整骨院の人間っぽいことを言ってみたのですが,もう一つ思うことがあります。絵は手元を見て描くものだから,見やすい位置にある方が描きやすいんじゃないかと。内側から外側に描くときはどうしても手に隠れたところに向けて筆を走らせないといけません。ならそりゃあ,視界の中央にあって手の陰に隠れることない内側に向けて描いた方が楽でしょう。

 右利きは左向き,左利きが右向きということより,要は内側に向けて作業する方が楽だって話ですね。
(こういうのを専門用語を交えて書くとそれっぽいものになるんでしょうけれど,ボロが出るのでやめときます)


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