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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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考えが変わったら反映しましょう

 中国の恐竜時代の地層からで膜を持った古代生物の化石が発見されたそうです。プテラノドンのようなものだと思います。恐竜とは違います。そもそもプテラノドンは厳密にいえば恐竜ではありません。恐竜の定義は,すごく端折った言い方で表すと「直立歩行ができる爬虫類と,その子孫」です。専門的な言葉を使うと「鳥盤類(トリケラトプスやステゴサウルス)と,竜盤類(獣脚類(ティラノサウルスとか)+竜脚形類(アパトサウルスとか))」となります。
 つまり,飛んだり泳いだりするのは恐竜じゃないってことです。なので恐竜戦隊ジュウレンジャーの5人中3人は恐竜戦隊を名乗っちゃいけないわけです。

 さて本題に入ります。今回のテーマは「反映される研究成果」です。大抵の研究は終わるということはなく,進めれば進めるほど新しい発見は起こるものと言います。恐竜を含める巨大生物についても同じで,まだ発見されていない種の方が多く,人間が認知しているものはまだ1割にも満たないという人もいます。既に見つかっているものですら,実はこうだった!で最新情報がアップデートされます。ティラノサウルスなんて何度姿を変えたかわからないくらい変わっています。その経過がある特撮ヒーロー番組に見ることができます。
 「恐竜モノは人気が出やすい」と言われ,売上が良くないと恐竜が使われるそうです。そのため戦隊シリーズには幾度となく恐竜モチーフが使われます。
 ・恐竜戦隊ジュウレンジャー(1992年~1993年)
 ・爆竜戦隊アバレンジャー(2003年~2004年)
 ・獣電戦隊キョウリュウジャー(2013年~2014年)
 ・騎士竜戦隊リュウソウジャー(2019年~現在)
 上記のように4隊あるわけですが,その四つには共通してティラノサウルスとトリケラトプスが出てきます。ロボ状態ですが。トリケラトプスの恰好は大して変化がないのですが,ティラノサウルスは全然違います。これが面白い。

 まず,1992年・恐竜戦隊ジュウレンジャーでの守護獣ティラノサウルス。直立歩行です。いわばゴジラ立ちをしています。当時の恐竜博でのティラノもそう描かれていました。しかし,のちの研究で頭部の重量や尾の長さから,直立での活動に無理があるとわかり・・・

 2003年・爆竜戦隊アバレンジャーの爆竜ティラノサウルスは前屈みになりました。頭・背中・尾のラインは地面と垂直で,顔を前に突き出して走ります。さらにその後,中生代の寒暖差は爬虫類には厳しく,恐竜には羽毛が必要だったと言われるようになり…

 2013年・獣電戦隊キョウリュウジャーの獣電竜ガブティラには毛のような模様があります。そうやって約10年おきに出てくるティラノロボは,その時々の研究成果が表れているのです。そして…

 現在放送されている騎士竜戦隊リュウソウジャーの騎士竜ティラミーゴはというと…羽毛模様が消えている!どうやら羽毛説は覆されたようで,やっぱり羽毛は無かったというのが最新見解なのだそうです。ティラミーゴには他にも,肩からドリルが生えていたり背中にキャノン砲が載っていたりしますが,これは脚色でしょう。

 子供たちが見るものだからこそ,正しいものを見せたいという製作サイドの情熱が伝わってきます。

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