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季節の変わり目と肩こりの関係を考えてみたところ...
こんにちは。千石ウナギ整骨院の冨島です。蒸し暑い日ばかりの8月が終わりました。みなさま夏バテなどなさっておりませんでしょうか。当院ではここ数日,なんとなくの怠さを訴える患者さんが増えています。季節の変わり目は天候の変化が激しく体調を崩しがちといわれます。近年は「気象病」という言葉もよく耳にするようになりました。「気圧のせいで頭痛がする」と言うと以前は「気圧でなく気のせいだ」などとうまいこと言って突き放されたものですが,その症状に名前が付いたせいか心配してもらいやすくなったようです。(名称そのものは昔からあったようなのですが。)
そもそもこの症状の原因は自律神経の乱れにあるといわれます。自律神経とは,活動時によく働く交感神経と,安静時によく働く副交感神経の総称です。この二つのバランスが大切で,バランスが崩れると身体は吐き気や動悸,めまいや不眠など様々な失調をきたします。自律神経失調症といわれるものです。
また自律神経の乱れは頭痛や肩こりをも引き起こすことがあるといわれます。実際私の友人にも先日,動悸や不眠とともに肩こりを訴えてきた人がいます。自律神経の乱れそのものを治療するとなると私は正直どうしたものかと頭を抱えてしまいますが,肩こりであれば何とかしたいと思い施術に励んでみました。はじめに軽く触れてみたところ,どうも肩回りがガチガチに硬いのです。私と違い昔からうまく肩の力を抜くことができる友人だったのですが…。季節の変わり目,侮れません。
他愛のない話をしながらあれこれやっていたのでなかなか時間はかかったものの,どうにか肩を回しやすくなるくらいにはなりました。翌朝,よく眠れたという連絡があったのでひとまず一安心です。が,よくよく考えると自律神経の乱れが原因ならば,その原因を絶ったわけではないので彼の肩こりは復活するのかもしれません。
理科が不得手な私がここで自律神経の詳しい仕組みを語ろうとすると大火傷しそうなのでお勉強が進むまで控えますが,実際自律神経の乱れと思える症状を持つ友人に触れながらちょっと考えてみました。
1 天気がコロコロ変わる
↓
2 自律神経のバランスが乱れる
↓
3 交感神経が副交感神経より働きすぎる
↓
4 肩周辺に過剰な力が入る
↓
5 首~背中にかけて筋肉が硬直する
↓
6 肩こりの出来上がり
こんな気がしています。もし業界の常識でしたらすみません。私自身はひとつお利口になった気分になっています。広い心で微笑んでいただけたら幸いです。
すると肩がこる原因や対処法が自律神経の乱れ由来以外のものと全く異なるというわけではなさそうです。上の流れのうち5のところで,パソコンやスマホの使い過ぎや日々の家事など肩こりを起こす他の原因と合流しています。ならば,先述の友人を含め季節の変わり目で肩こりにお悩みの方にこんなことをおすすめしてみたいと思います。
① 蹴伸び姿勢:水泳のスタート時にする,両手を重ねて上に伸ばす姿勢です。それだけでもなかなか肩回りの筋肉を伸ばせますが,そのまま横や後ろに倒してみると更に効果的です。
② タオルを使う:手を真上で重ねるのがキツい場合,手と手を少し離してみましょう。ですがただ離すだけでは十分な効果が得られません。「前へならえ」の要領で肩幅にタオルをつかみ,両腕を挙げ,左右や後ろに倒してみましょう。引っ張っている腕はもちろん,タオルに引かれている腕もつられて動きます。この方法の長所は,手を離せばいつでも動作をキャンセルできる点です。
※どちらも無理することなくやってみてください。勢いをつけてやろうとするとケガをすることがあります。「こんなので良いのかしら」と思うくらいで丁度よかったりします。何よりも力を抜くことが大切です。
良い方法とは信じていますが,これはあくまでもセルフでできる肩の症状の緩和の域を出ません。しんどいときはまず専門の人に一度診てもらうのが良いと思います。人によって症状もベストな解決法も異なりますので…。もし当院を選んでいただけたら,喜んで治療に全力を尽くします。
台風も来ています。なにかと体調を崩しやすい時期ですが,おいしいものがたくさん出てくる食欲の秋,みなさまには元気に楽しんでいただきたいと心より願っております。
2018年9月 3日 19:10